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企業レポート

心地よいめりはり 岡谷鋼機 10月14日 (2025.10.10)

2026年運気復活 
たくさんの人と出会い運が花開く
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 岡谷鋼機(7485)は連結確り。過去最高の折り返し。転換点で底堅い。主力の鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業4セグセントそろって営業増益。踊り場を乗り切る構えだ。中期経営計画を2年早く実現し、日鉄(5401)のUSスチール買収と米政権の相互関税に鉢合わせ。トランプ氏2期目とあって局面打開に手応えがうかがえる。国内外、グループ挙げて現地・現物・現人対応によるもの。現場を通じてサプライチェーン再構築が進み質の改善につながった。後半も当初目標にこだわり「上回るよう頑張る」(岡谷社長)と屈託ない。中間期の国内取引3612億円(前期比3.0%増)、海外2093億円(同10.8%増)。ともに増収でバランスが好転し、難航したUSスチールや相互関税を臆面もなく吸収。三方よしに持ち込んだ。トランプ氏の「MAGA」が米国より日本の製造業に喝を入れ発奮している。4日本邦初の女性総裁が決まった上、10月下旬トランプ氏来日を踏まえ日本なしに米国経済も回らない。このため、グループのサステナビリティ(持続可能性)、ガバナンス、リスク管理、戦略と指標及び目標を25年度末まで続行。26年度新中期計画で次の概容が固まる見通し。今秋以降何も彼も改まるといわれ、あらゆる対応を考えている。戦略と指標及び目標のうち、気候変動と人的資本、多様性が目玉。カーボンニュートラルの拡大に傾注するほか、新入社員から幹部まで一貫教育、グループ会社経営人材の育成、コミュニケーション推進、キャリア形成支援、時代にあった環境整備・支援制度の推進まで盛り込んだ。海外で現地化を進める一方、国内でも合従連衡を図る。旧日立金属が手放したプロテリアル(前身戸畑鋳物)が一例。事業譲受により桑名金属工業と改め配管機器事業を引き継いだ。「ひょうたん印」で100年以上の歴史を持ち半導体向け中長期成長を期待できる。創業1669年。維新前後1862年大阪福店(ふくだな)、1872年東京益店(ますだな)を開設し356年。戦前、戦後を通じて3度目のビジネスチャンスだ。
 2026年2月期(連結)は、売上高1兆1000億円(1.9%減)、営業利益340億円(9.0%減)、経常利益380億円(9.4%減)、純利益250億円(7.6%減)と従来通り。配当155円(期末80円)の予定。24年9月1日を効力発生日に1対2の株式分割。反映した場合の年間配当142.5円。優待にも配慮している。オープンソースの自動運転システム「Auto ware」を開発主導するティアフォ―のグループ会社マップフォー(本社名古屋市)株式を一部取得。めりはりがついて心地よい。これから半年が将来を左右しそうだ。算命学によると、26年運気復活。たくさんの人と出会い、ふれ合うたび運が花開くという。

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